新年の後挨拶

ましてでとう、です。
新年明けてからのこの五日間でかなりの量、略されてきたあけましておめでとうの省略部分をせめて俺だけでも消費してみよう、そんな日本の省略文化のレジスタンスであろう、そんな気持ちをこめた第一声であったのだが、何の説明もなく“ましてでとう”とか書かれても誰も意図を理解してくれるわけがないことに気付き、ここに説明を記すというどうにもスマートさに欠ける状態に現在陥っているわけ、と説明に説明を重ねる愚を侵している事実はどうか無視して欲しい。
そんなこんなで新年の後挨拶なわけで、ちなみに後挨拶は誤字じゃないよわざとだよと補足しておくがそれはともかく、どうしてこうも間が開いてしまったかというとひとつには年末年始はいろいろと忙しかったから、ひとつには更新が本の話題だけってどうよと人に指摘され自分でも常々思っていたのでいざそれ以外の話題を書こうと思い画面に向かってみるも苦手意識から筆が鈍かったから、と挙げてみると前者はともかく後者はいかにも大したことない理由で自分でも辟易するが事実なのだからしょうがない。そもそも私にそんな文章のクオリティは求められていないのであってはっきりいって自意識過剰の恥ずかしい奴であるのだが、いちばん恥ずかしいのはここに長々と言い訳を晒している現状であるということに気付いているのかいないのか、って書いている時点で気付いているのは当然だが、なら何故こんな文章を書いているのかというとなんでだろうね?と最後疑問文ではぐらかすまでもなくここまで費やした時間が勿体無いからなだけといかにも貧乏性な理由なのが何ともみっともない。ここで賢明なる読者諸氏はお気づきであろうが、書き始めた時点では私はこの駄文が言い訳だと気付いてなかったわけで何とも恥の上塗り状態であるのだが、けれどそのことには気付かない振りをしておこう、と指摘することで人からのツッコミを封じようというあからさまな予防線を張っておく自分が憐れなことこの上ない、と自己憐憫に浸っている暇もあればこそそろそろ腕が疲れてきて終わりにしたい自分がいるわけです。ああ、結局正月初詣で行った時の話とかあったのになあ、結構面白いことが起こったりしたんだけど残念だなあ、でもどうせamiとかが書いてくれるからいっかあ、などと白々しい顔で呟きつつ「後日書けばいいじゃん」といういかにも真っ当なツッコミも無視して、これが最初から計算でやれるんだったら自分だってそう捨てたもんじゃないじゃんとか言えるのになあ、とぽつりと本心を洩らしつつもここで終わりにしてしまうのであった。

(……で、結局のところ、オチはどうしたのさ?)
(ンなもん、あるわけないじゃん)