『空ノ鐘の響く惑星で⑧』渡瀬草一郎

空ノ鐘の響く惑星で〈8〉 (電撃文庫)

空ノ鐘の響く惑星で〈8〉 (電撃文庫)

うん、実に堅調な出来。本当に大安定だな〜。


遂にタートムとの戦端の火蓋は切って下ろされた。圧倒的な戦力差を前に、ベルナルフォンの増援を得たフォルナム軍はしかし、優勢に事を運んでいた。このまま上手く行くかと思ったとき、頭上に黒い影がよぎった……。


いい意味で優等生的。本当にかっちりきっちり出来ていて、まあ逆に感想は出にくいですねw 駆け足になってしまったのは少し残念かな。それにしても、地味だなあ。戦略的にも戦術的にも、奇策の類がいっこもないのが、俺はこういうの好きだけど本来的なターゲット層に受けるのか、と要らぬ心配をしてしまう。
あと、そういう感想が出るのはフェリオがあまり出張ってないっていうのもあるかも。どうもインターミッション的な感覚がしてしまう。格別に存在感の強い主人公とは思ってなかったけれど、こう見てみるとやっぱり主人公だったんだねえ。ただ、前回あれだけ凶悪な引きをしていたウルクがあっさりと快復してしまったのは嬉しいけれど、やっぱり不満
まあ、十分におもしろかったです。これで文句言ったら罰当たりますわ、うん。
評価:B