『ネコソギラジカル (上) 十三階段 (講談社ノベルス)』西尾維新

ネコソギラジカル (上) 十三階段 (講談社ノベルス)

ネコソギラジカル (上) 十三階段 (講談社ノベルス)

いまさら言うのもなんだけど、それでも一言だけ言わせてほしい。
これのどこがミステリーかっ!
あー、すっきりした。いや、前作の時点で「これはライトノベルとして読めば許せる」*1と言うことには気付いていたのだけれども。
閑話休題
この作品の中には驚くほど何もありません。荒唐無稽な世界設定。有り得ない人物造形。ストーリーでさえどうでもいい。っていうか、ですね。勝手にいろいろ悟ったりトラウマに陥ったりしないで下さい。読者置いてけぼりなんですけど。結局、作者が言いたいことってのは、おそろしく単純で至極真っ当でともすれば陳腐ですらあることなのだと思うけど、粉飾が多過ぎて。もちろん、そこが味なのは重々承知しているつもりだけど*2、それでも「もう少し素直に行こうよ」と言いたくなる。まあ、まだ最終的な決着はついてないわけで、言い切ってしまうには流石に時期尚早か。というわけで、待て次巻。
ところで、何でもスタンドに譬えたがる最強さんとはすごく友達になりたくなりました。そういえば、今回そういう小ネタ少なかったね。それとも、気付かなかっただけ?
評価:C+

*1:遅いし。3巻で気付け。

*2:そこが厭だったら、そもそも読んでない