『しにがみのバラッド。 (電撃文庫)』ハセガワケイスケ

しにがみのバラッド。 (電撃文庫)

しにがみのバラッド。 (電撃文庫)

真っ白い扮装をした死神(←やさしい)が、魂を運んだり死にたがりの人間にお節介したりする話。
白い。白いなあ。何がって、ページが。あれか。下半分はメモ帳か。小説とメモ帳がセットになった画期的新商品か。――とまあ、お定まりの皮肉は置いといて。文章力的には、可もなく不可はそれなりに、ぐらい。恥ずかしいから僕のリアルに触れないでくれとか使わないでほしいけど、引っかかる所もそんな無い。ストーリーは「しにがみ」ということで、あざとい泣かせ系なわけですが、人物が記号以上ではないのであざとさすら感じないあたりはどうなのか。捻りのないストレートな話でこれは致命的では?
でも、俺これ、そんなに嫌いじゃないんだよなー。3つ目の話とか王道で爽やかな感じで。まあ、次を読みたいとも思わないんだけどさ。
評価:D+