『マリ&フィフィの虐殺ソングブック (河出文庫―文芸コレクション)』中原昌也

取り敢えず、読み終わった後「なんじゃこりゃー」とか言って、ゴミ箱に投げ捨ててみた。入んなかったけど。別にそれは腹立たしいほどにつまらなかったわけじゃなくて、たとえば、片山某*1の本とか立ち読みすると俺は開始数行でゴミ箱をサーチし始める訳ですが、それとは違ってこの作品の場合、そちらの方が相応しい気がして。何が言いたいかよくわからない? はい、僕にもよくわかりません。
あらすじを紹介したところでたぶん意味ない。短編集だし。だいいち紹介しようにも俺の文章力では無理。殴ったり殺したり悪態吐いたりエロいこと考えたり、そんな感じ……って、どんな感じだ。それにしても、残酷な描写がこれほど空虚なのも凄い。完全に上滑り。まあ、狙ってやってるんだろうから、別にこれは不満でも、ましてや欠点でもないけど。でも、読んでいくうちにいつの間にか、自分もそうした感覚に染まっていたりして……うん、まあ別にそれが恐いとかは思わないけどね。
この本には内容とか、たぶんきっとほとんどない。いや、あるんだろうけど、俺にはわかりません。わかる人いたら、ぜひ俺に教えてください。……いや、前言撤回。別にわかんなくていいや。きっと何言っても読む人は読むだろうし、読まない人は読まないんでしょう。そういう作者だし、本でした。
なお、以上の文章は誰が何といっても個人的には褒め言葉のつもりです。念のため。

*1:これはあくまで俺の主観であって、彼の作品が好きな人を否定するものではありません。いうまでもないことですが。