『委員長お手をどうぞ』山名沢湖

委員長お手をどうぞ 1 (アクションコミックス)

委員長お手をどうぞ 1 (アクションコミックス)

鏡よ鏡よ鏡さん わたしはそんなに委員長顔かしら
いいえ お前は十人並みのフツーの女の子ですよ

すばらしい! すばらしい! すばら……って、ええ加減にしつこい?
そんなわけで、3冊目の沢湖。世にも珍しい委員長にスポットをあてたオムニバスストーリーです。でも、この作品について語ることって実はあんまりない。だって、普通におもしろいんだもの。
「委員長」という誰もが知ってる、けれどあまり取り上げられることのない題材。日常の鮮やかな切り取り方。その中にある“異常”を見付け、それを楽しんでしまおうというコロンブスの卵的な視点。どれを取ってもスンバラシイ、と思うのですよ僕は。
そういう意味でいちばん好きな話は「風紀委員長と不思議の国」。ちなみに、いちばん好きなキャラクターは、保険委員長。次点は体育副委員長かな。あと、図書委員長の話はたいへんな同感をもって読みました。うん、本好き、みな兄弟。あと、太眉はたいへんによいですね。
しかし、自らを省みるに山名作品を購入するばかりか、あまつさえ素晴らしいを連呼するってのはさすがにどうか、と思わないでもない。