『黒猫・黄金虫』エドガー・アラン・ポー

黒猫・黄金虫 (新潮文庫)

黒猫・黄金虫 (新潮文庫)

ポーはやっぱりすごい、という結論。
黄金虫に関しては、後出しじゃんけん気味だったり、幻想と論理の混じりあいが中途半端だったりで、まあ普通って感じ(それでも、草分けであるわけで)だけれど、黒猫での善良な人間に潜む狂気の描き方や幕切れの鮮やかさ、言わずもがななアッシャー家の崩壊の文章の美しさ、ウィリアム・ウィルスンにおける先見性……ああもう、これは原文で読むしかないか!?無理!
というわけで、古典な割に読みやすいわ素晴らしいわなので読むべし、なのです。
評価:B