『結晶世界』J・G・バラード

結晶世界 (創元SF文庫)

結晶世界 (創元SF文庫)

ダメです、降参。さっぱり理解できません。だらだらと斜め読みした所為もあるけど、内容が全然頭に入ってこない。バラードの“オールタイムベスト”と裏表紙に書いてあるくらいだから、たぶんすごい作品なんだろうけれど、俺の手には負えなかった模様。
解説にも書いてある通り、確かに水晶化していく世界の情景描写は寒々とした美しさをたたえていて、感じ入る部分も無いではないけれど、表層的な意味でのメインストーリー、すなわち主人公を取り巻くいくつかの三角関係にどうにも面白味を感じられない。おそらく自分の理解力の乏しさ故だろうが、感情の揺れ動きが掴めない。活劇もあるにはあるが、その退屈を埋めるほどでもなく、結局平板に感じられてしまう。
理解できなかった、という一点において感想述べる資格なさげですが、素朴に言ってしまえば、読むのは結構な苦痛でした。以上。


評価:−