『神様家族』桑島由一

敢えて並置してみた。えーと、既刊全部読みました。おもしろかったです、はい。俺は好き。
明日あたり、もちっと詳しく書く……のか? びっくり、書いた。


神山佐間太郎は神様の息子である。嘘じゃない。本当のことだ。神様候補である彼は、人間界のことを学ぶために、人間に身を窶しているのだ。しかし、彼の父親(つまり神様)はとんでもない親ばかだった。佐間太郎の望むこと全て奇跡を起こして叶えてしまうのだ。そんな状態でまっとうな人間になれるのでしょうか(答え:出来ません)
すっかり我侭で無気力人間と化してしまった佐間太郎は、ある日訪れた転校生に恋をする。果たしてこの初恋は、誰の手も借りずに成就できるのでしょうか?


ってのが、1巻時点での粗筋。まあ細かい筋はどうでもいい。割と脇が甘いし、六巻全部をいちいち突っ込むのも疲れる。
それに、私が好きなのは雰囲気*1なので。「そんなに難しく考えなくても大丈夫だよ」と優しく言っていくれている感じが妙にツボに嵌まった。……疲れてんのか、俺?w
ああ、嵌まったといえば、コメディパートも。本筋が嬉し恥ずかしラブコメなのに、存外むず痒さを感じないのは、全編笑いのオブラートに包まれているから、だと思うんだけれど、どうもそれが俺の感性にジャストミートらしい。特にコメディリリーフとしてのママさんは強力だった。荒ぶる鷲のポーズ! だから3巻あたりのシリアスシーンはそうしたほんわかさと齟齬を来している気はした。まあ、それは余談。
全体に気楽に楽しめて、ほんわかあったかくなれてよかったれふ。テンコも可愛かったしね(結局、それかいっ!
評価:B−

*1:メッセージ、と言い換えても良いけど、それだと少し押し付けがましい感じ