『夢みる宝石 (ハヤカワ文庫 SF 365)』シオドア・スタージョン

夢みる宝石 (ハヤカワ文庫 SF 365)

夢みる宝石 (ハヤカワ文庫 SF 365)

あらすじ。養父に折檻を受けて家出したホーティは、とあるカーニヴァルに迷いこむ。しかし、そこにはフリークスが集められていたのだ。そればかりではない。団長は、奇妙な水晶――生きて夢見る宝石を集めていたのだった。
ああ、スタージョンだなあなんてのたまえるほど著作を読んでいるわけじゃないけれど、それでも言いたいので言ってしまおう。ああ、読めば読むほどスタージョンだよなあ……。さて、その自分の思うスタージョンっぽさというのは、突飛な発想・なのに結局やりたいのはラブストーリーなのかよ!・しかも最後にきちんとメッセージがあるんかい!といった要素のことを指していたりして、ちゃんと読んでいる人には噴飯ものな気もするけど、まあ俺はそういう認識なのだと取り敢えず思い流して欲しい。まあ、あとは主人公の描写とかヒロインの在りようだとかもあるのだけれど、俺が言語化できないのでそこはまあ分かってください。きっと人と人とは理解しあえるよ!(…。)ところで、結局この作品について少しも言及していない気もするからここら辺で本筋に戻る努力をしてみようと思ったところで、印象は他の作品と似通っているので改めて言おうとするとたいそう難しいのであった。まあ、少なくとも『人間以上 (ハヤカワ文庫 SF 317)』よりは分かり易いと思ったのでそういう意味で入門としてはいいのかなーと愚考するわけだけれども、でもこれ絶版なのよねと言うことで俄かには勧められなかったりするジレンマ。図書館で借りましょう。
評価:B+