『嘘つきは妹にしておく (MF文庫J)』清水マリコ

嘘つきは妹にしておく (MF文庫J)

嘘つきは妹にしておく (MF文庫J)

マイナーめなレーベルに手を出してみよう第2段。うーん、まぁまぁ、かな。

「焼きビーフン、おれの得意料理なんだ。唐辛子入れるとさらにうまい」
「私、辛いの苦手かも……」
「それはお好みでいいんだよ。話戻す。でさ、みどがうちに来て、おれが作った夕飯食べて、おいしかったって満足すると、おれはちょっと、みどと心が通った気になるんだけど」

あらすじは省略。
ちょっと御都合主義が見え隠れしていたり、展開がいっこ抜けてるような気がしてならないことが何度かある点はマイナスだけれど、流れている雰囲気は結構好き。あと、断片だけ見せられた作中劇がちょっとおもしろそうだった。
キャラクターとしては、ゆりか先輩が愉快な人過ぎ。全体に、表面的にはあざとい設定なはずなのに、読んでみると地に足ついた感じなのは、個人的には好感度大。
あと、タイトルが大変によいですね。思わず、手に取りたくなる題名です。
評価:C