『タツモリ家の食卓③』古橋秀之

お茶の間スペオペ第3弾。あの「ケイオス・ヘキサ3部作」を書いたとは思えないくらいのほのぼのさ、でもやっぱりSF部分は濃いのであった。
完全に続き物なので、紹介が難しいけれども要するに、喩えるなら癇癪持ちのお姫様がいて、2つの大国の代表者はそのお姫様の機嫌をとらなくてはいけないのだけれども、そのお姫様は小国の一市民に懐いてしまった、だから件の代表者たちがその家に厄介になってパワーバランスを図るみたいな話? 全然違う気がする……。んで、まあ、その小国ってのが要するに地球で、大国ってのが銀河連邦だとかそういうのなわけですが。
今回は、地球に異星人が存在することを良しとしない奴らが機動歩兵操って主人公たちを襲う話。大雑把過ぎ? ごめん。

えーっと、おもしろいです。結構アイデアの使い方がゼイタク。中でも金属生命体であるグロウダインが砲弾と化して突撃するなんて、素晴らしく馬鹿で素晴らしくカッコいい。ページ数があまりなく物足りない気もするけど、これはこれでさらっと読めるので、まあよし。
でも、やっぱりこの人のは『ブラックロッド』とかの方が好きだなあ。